高知県から車で約五時間。カーナビがない私は、パーキングで手に入れた道路地図で目的地に向かう。
兵庫県
10月19日
・午後4時到着。
・午後5時説明会。五百人が静かに説明を聞く。そのまま軽い懇親会、ホントに軽くて、からあげ一個しか食べれず。
早々と旅館に戻り、夕飯の支度。アルファ米をお湯で戻して、バーナーでウナギを焼く。
できた。
達成観に包まれての夕食、うまい!しかし窓の外で、開けっ放しにして作ったので、カメムシが大量に部屋に入って来た。
10月20日
・3時起床。ことこと仕度して5時過ぎに出発。
会場。とにかくトイレの混雑がすごい。荷物を預け、雨の中、ぼーっと待機。
午前6時スタート。雨のトレイルレースが始まった。いつも通り最後尾から調子が上がってくるのを待つ作戦。
・5km地点、最初のトレイル大渋滞。道がドロドロで中々進まず大変。下りで道幅が広がったので、ペースを上げる。
・11Km地点、最初の関門・エイドに到着。なかなかペースが掴めず、オマケに左足の腸脛靭帯が痛くなる。いつもどちらかを
痛めるので、覚悟はしてたが落ち込む。ダラダラ走りだす。
・15Kmぐらいエイドに水しかない。恐る恐る「この先、ご飯はありますか」と聞く。「パワーバーかチョコレートしかないですよ」と回答。
自分が用意してきた食料が、ゴールまで足りない。途中バナナなどあるだろうと予想していたのに。
クリフ 一枚 、パワーバー一枚、ジェル3つ、柿の種とナッツ、六パック入りを二袋。一口チョコ3つ。
レースに用意していた小さいクリームパン10個。「重たいからやめよう」と前日の準備中に除外。
後悔と足の痛みでダラダラ走る。
トレイルの登りで、これからの作戦を考える。
痛み止めが効いた時、お腹がすいていたら嫌だなーっと思った。
柿の種を全部食べる。空腹が満たされ、ちょっとやる気が戻る。
しかし、食料問題が頭から離れない。
・39Kmぐらい。なんと私設エイドを発見。しかもおにぎりとバナナ・みかん、さらにコーラまで。
「おにぎり3つ食べていいですか」と聞く、
「もちろん!沢山食べて下さい」といってくれた。
この瞬間、今日はゴールできると確信する。
ありがたい、精一杯の感謝を述べて元気よく出発。
・45Km地点、山道は雨でドロドロ、8人ぐらいで集団で抜けていく。前方の選手に追いつき吸収、10人ぐらいで進む。
この人数で登山したら面白いだろうなーっと、妄想をふくらまし行進。
・57Kmぐらい。村の中を走る。1キロぐらいの下り、やたら飛ばす。5キロぐらいの上り、だいたい歩く。
終わりが近くなってきたら、やっぱり元気が戻る。スキー場の最後の下り、とてもきつくてブレーキがかけれず、蛇行しながら下る。「あと2Kmですよ。」
その言葉に、いっそう飛ばす。
・ゴール 75Kmぐらいの長い道のり。11時間15分かかりました。
このうれしさを、誰かとわかち合いたい。しかし、やっぱり話かけれず、旅館に戻る。克服したい人見知り。
旅館で着替えを済ませて、高知に帰ることに。
高知まで360Km,一人で運転。疲れた。
2013年11月1日
OSJ氷ノ山系トレイルレース2013
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